執筆中(仮題「小説 EV逆襲」)

日本の失敗 日本の成功 / 日本的失败 日本的成功

日本の失敗 日本の成功

 (下面有中文翻译)

 日本が失敗した、という時、真っ先に思い浮かぶのはまず、第二次世界大戦の敗戦でしょう。日本があのような無謀な戦争をなぜ、引き起こしたのか、日本軍の失敗の原因は何だったのかなど、戸部良一他「失敗の本質」(中公文庫)に代表されるようにすでに、多くの分析がなされています。

 私は第二次大戦の敗北を分析するには、日清戦争の勝利にまでさかのぼって分析すべきではないか、と考えています(まだまだ、直感の段階で勉強中です。最近、陸奥宗光の蹇蹇録など日清・日露戦争関係の本を読み返しています)。

 その日本の失敗の構図が現在まで、生きていて、それはある時期、一瞬の輝きを見せた(ヴォーゲル「ジャパン アズ ナンバーワン」の世界)が結局、日本の自動車業界を衰退へと向かわせているのではないか?

 この問題意識が新しい小説の出発点です。EV化の動きに、日本の各メーカーがすっかり、乗り遅れました。中国とヨーロッパによって自動車業界のゲームのルールが変更されてしまうことを、防げなかったのです。

 EVでは当面、中国勢が市場を席巻し、その波が日本にも押し寄せてくるでしょう。もちろん、日本の自動車メーカーは少しくらいの遅れは十分、取り戻せると踏んでいると思います。しかしゲームのルールがすっかり、変えられてしまった世界で果たしてそれほど、うまく巻き返せるのかか……。技術は消費者に一番近いところ、つまり中国で進歩を遂げるはずなのです。

 中国企業の立場からすればこれまで、日本の自動車企業に頭が上がらなかったわけですがついに、積年の恨みを果たす時が来たのです! たとえば日産のゴーン元社長が2000年代初頭に、東風汽車を買収しますがしばらくして、「中国側パートナーの貢献はゼロである」とつい、口を滑らせたことがあります。東風汽車や当時、世界最大の自動車企業の買収劇を認可した中国政府はメンツ丸つぶれとなったわけですが……。

 新しい物語はこのゴーン元社長の言葉あたりから、始めてみようと思います。 

日本的失败,日本的成功

  每当说到日本的失败,首先想到的就是第二次世界大战的战败。日本为何发动如此鲁莽的战争、日军失败的原因是什么等问题,正如户部良一等人的《失败的本质》(中公文库)所代表的那样,已经有很多分析了。

  我认为,要想分析第二次世界大战的失败,应该追溯到甲午战争的胜利(我还在学习,仍处于直觉阶段。最近,我正在重读陆奥宗光的蹇蹇录等有关甲午战争和日俄战争的书)。

  日本失败的格局至今依然存在,一时一刻的辉煌(Vogel“Japan is No. 1”的世界),最终导致了日本的汽车工业走向没落,不是吗?

  这种对问题的认知是新小说的出发点。在汽车电动化的进程中,日本的各个制造商都落后了。他们无法阻止中国和欧洲改变汽车工业的游戏规则。

  就目前而言,中国汽车将暂时主导电动汽车市场,而这股浪潮也将席卷日本。当然,日本的汽车制造商认为完全可以挽回稍微落后的局面。但是,在游戏规则完全被改变的世界里,究竟能否真的那么顺利地扭转局面,我要打个问号……。因为技术要取得进步应该在离消费者最近的地方,也就是在中国。

  回顾一下,日产前社长戈恩在2000年初收购东风汽车后不久,说漏嘴说:“中方合作伙伴的贡献为零。”这几句话当时让东风汽车和中国政府颜面尽失,毕竟日产和东风汽车的合作是当时世界最大的收购案件……。如今20年过去了,中国企业一直以来在日本的汽车企业面前抬不起头来,但终于到了一雪前耻的时候了!

  我想新故事就从戈恩的这句话开始吧。

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